問題 No.1368
スティーブン・ハルナッドによって提唱された「シンボルグラウンディング問題(記号接地問題)」は、人工知能における重要な哲学・数理的課題である。この問題の本質を最も適切に説明しているものはどれか。
【正解の解説】
記号システムが、現実世界における身体的経験や意味(意味論)と結びついていない問題
シンボルグラウンディング問題(記号接地問題)とは、コンピュータ上の記号(文字や数字)が、現実世界の具体的な体験や物事の意味と結びついておらず、単にルールとして処理されているだけではないかという哲学的な問いです。
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【その他の選択肢の解説】
計算機のメモリ容量の限界により、無限の記号(シンボル)を処理できない問題
計算機のメモリ容量の限界についてはハードウェアの問題であり、シンボルグラウンディング問題とは関係ありません。
記号の組み合わせが爆発的に増加し、探索が時間内に終わらない問題
記号の組み合わせの爆発的な増加は計算の効率性の話であり、記号の意味に関するこの問題の本質ではありません。
文法的に正しい記号列であっても、論理的な矛盾を数理的に検知できない問題
論理的な矛盾の検知はプログラムや推論の仕組みの話であり、記号が現実世界と「接地」しているかとは別の概念です。