問題 No.1155
人工知能の根本的な課題の一つであるシンボルグラウンディング問題に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
【正解の解説】
有限の計算能力しか持たないシステムが、現実世界の無限の事象から当面の目的に関連する事象だけを切り出すことが困難であるという問題である。
これは「フレーム問題」の説明です。現実世界の無限の事象から、必要な情報だけを選び取ることの難しさを指しています。
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【その他の選択肢の解説】
人工知能が扱う記号が、現実世界の身体的な意味や実体と結びついていないという認知科学上の課題を指す。
AIが操作する「言葉」という記号が、現実世界の実体や身体的な感覚と結びついていないため、意味を本当には理解できていないのではないかという問題です。
人間は実体験を通じて言葉の意味を理解しているが、コンピュータは単に記号間の操作規則に従っているに過ぎないという限界を示す。
人間は経験を通して概念を理解しますが、AIは記号を単なるデータとしてルール通りに扱っているだけで、真の意味理解には至っていないという指摘です。
「シマウマ」という単語を知っていても、それが実際にどのような動物でどのような模様をしているかを実体として結びつけられない状態に例えられる。
言葉としての「シマウマ」を知っていることと、目の前のシマウマを見てそれが何であるかを現実世界で理解することのギャップを示す例えです。